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須賀川市立博物館で開催中の雛人形展を見てきました。

須賀川は奥州道を通じて江戸との交流が深く、江戸時代の豪華な雛人形が残されており、寄贈された雛人形と関連資料は500点を超え、毎年恒例の雛人形展は一足早い春の風物詩になっているそうです



「お内裏様になったっけね」と突然母に声掛けられ、「えっ?」
あ、そうだった・・学芸会での事だね
親って凄いものです、そして有り難いものです、どんな事でも覚えていてくれる。

私が小学生だった頃、学年毎に劇を披露する「学芸会」という行事があり、4年生の時の劇で私は「お内裏様」を演じたのでした
舞台上に大きな雛壇を作り、お内裏様や三人官女、五人囃子に扮した子供達が並びました。「人間雛人形」ともいうべきその雛壇はきっと奇麗だったのでしょう、幕が開いた途端に歓声が聞こえたのを覚えています

劇の内容は、人間達が寝入った後に雛人形達が動きだす、というものでした。
私は三人官女を演じる友達が羨ましかった・・・奇麗な着物姿で雛壇から降りて美しく舞うのです。良いなぁ~

私は、というと・・・・。
お内裏様に扮した二人で「歌」を歌わなければならず
男雛の男の子と何度も歌の練習をさせられました。
先生から指定された曲は「通りゃんせ


そう、あの「通りゃんせ、通りゃんせ、ここはどこの細道じゃ~♪」です。
なぜだ!なぜにこの曲なんだ!

雛壇から降りて舞台の最前列に立ち、二人で歌うのです
カラオケもなかった頃の事、人前で歌う事には慣れておらず
恥ずかしかった

なぜだ!なぜにこの曲なんだ! それも無伴奏で!

そう思いながら歌った遥か昔の思い出が、須賀川の地で蘇りました

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